【曲紹介ばいおん】カーテン・アップ!/ CURTAIN UP!(A.リード)
みなさまこんにちは!
さて、今回はA.リード作曲『CURTAIN UP!』を紹介したいと思います!
アルフレッド・リード(1921-2005)はオリジナリティあふれる数多くの吹奏楽曲を作曲しており、「吹奏楽の父」と称されています。
(↓このおじいちゃんがアルフレッド・リードです)
『”ハムレット”への音楽』、『オセロ』などは演奏会で演奏されることも多く、一度は聞いたことのある曲もあるのではないでしょうか。(去年の定期演奏会では『”ハムレット”への音楽』を演奏しました!聴きたい方はぜひCDをご購入いただけると幸いです…笑)
また、『アルメニアン・ダンス・パート1/パート2』や『エル・カミーノ・レアル』など、リードの作品に冒頭のファンファーレが印象的なものが多いですが、『CURTAIN UP!』でも冒頭はトランペット🎺の華やかなファンファーレで幕が上がります。
曲名の”CURTAIN UP”はミュージカルやショーでの「幕開け」という意味があり、この曲には「吹奏楽のための劇場序曲」という副題がつけられています。(画像のようなやつです!)
『CURTAIN UP!』は、アメリカイリノイ州のウィートン市立吹奏楽団(Wheaton Municipal Band)の結成60周年を記念して委嘱され、ブルース・モス氏の指揮によって1990年7月の記念コンサートで初演されました。
6つの曲がありますが、まるで幕開けの前の序曲のように切れ目なく続いています。
オープニングの“The Opening Fanfare”では、金管の華やかなファンファーレから始まります。映画のオープニングのようなワクワク感を感じること間違いなし!😎2曲目の“The Bright Two-Step”でも、軽やかな2拍子のメロディーが続きます。
3曲目の“The Romantic Ballad”では、今までとは打って変わって、4拍子のゆったりとしたロマンチックなメロディーがハーモニーを織りなして展開していきます。
続いて4曲目の“The Soft Shoe Novelty”では、タップダンスのような3連符の軽やかなリズムが木管主体のメロディーから全体へ広がり、盛り上がっていきます。打楽器の口笛のような音やサンドペーパー(やすり)を使った不思議な音にもご注目…😳
5曲目は“The Latin Production Number”です。この部分では、またまた拍子も調性も変わり…そして、曲の雰囲気もガラリと変わり…カーテンが洗濯機で回されているような目まぐるしさです笑
ラテンの情熱的な3拍子のメロディーで盛り上がっていきますが、僕のパートの人たち曰く、舞踏会でたくさんの人たちが踊っている情景が思い浮かぶそうです💃
最後の曲は”The Jazz/Rock Finale”です。
ドラムの鋭いリムショットを皮切りにしてこの曲が始まりますが、ここからの流れはとても早いです!曲が進んでいくに連れて演奏者が増えて華やかなフィナーレへになります。吹いていてもあっという間だなぁと感じます。
入ってすぐに演奏されるトランペットのメロディーや木管主体のフレーズ、サックスにご注目…😳
ここまで6曲を長々と(?)説明したわけですが、曲が長いのかと言われればそうではないです…そう!このCURTAIN UP!、とても曲の移り変わりが早いのです!どこで切り替わるかみなさんも考えながら聞いていただければ幸いです😊
聴いているお客さんも、そして吹いている団員も楽しめること間違いなし!なCURTAIN UP!は、第二部のオープニングを飾ります!ぜひ聴きにきてください!!
書いた人:やす