曲紹介ばいおん「Festival Variations」
初めての方は初めまして!
久しぶりの方はお久しぶりです!
企画係です!
新年度がはじまって1か月と半分。上がる気温に初夏の訪れを感じる今日この頃ですが、そろそろアレもやってきます。
そう、SUWOの夏の名物、
SUMMER CONCERTです!
そしてあと一か月ということで、今年も始めます。
曲紹介ばいおん!(ドドン!)
今回最初に紹介するのは、オープニングを飾る「Festival Variations」です!
通称フェスバリ、吹奏楽経験者の方には聞いたことがある、と言う方も多いのではないでしょうか?
作曲者は20世紀アメリカを代表する作曲家の1人、クロード・トーマス・スミス氏。
アメリカ空軍軍楽隊の委嘱作品として1982年に初演されて以降、多くの人に愛される名曲です。
スミスの代表作の一つでもあり、「華麗なる舞曲」「ルイ・ブルジョワの讃美歌による変奏曲」と並び、スミス三部作と呼ばれています。
そしてこの曲、120以上あるスミス作品の中でも、非常に難易度が高いことでも知られています。
この曲にまつわる有名なエピソードとして、作曲者のスミスはホルン奏者でもあったのですが、大学時代のライバルだったホルン奏者が当時空軍軍楽隊に所属していたため、わざとホルンを難しく書いたそうです。誰が言ったか別名「ホルン殺し」
冒頭のホルンの斉奏から”Bravura(華麗な、熟達した)”と書いていたり、中盤の難しい跳躍を含んだソロなど、スミス氏がいかにホルンを苦しめてやろうかと考えたのがよくわかります……。
では他の楽器はどうかというと、これもまた難しいです。生き生きと変化するダイナミクス、その中での高難度のパッセージ、中盤の緩やかな部分でのソロリレーを始めとして、ソロやソリも頻繁に登場するので、様々な楽器にスポットが当たります。ホルンどころか全奏者を満遍なく苦しめにかかってます。
しかし逆に言えば、どの楽器にも魅せ場があるということ。バリエーション(変奏曲)という曲名の通り繰り返し変奏される主題も、各楽器の特徴的な音色によってそれぞれ違った味があります。
曲自体は急-緩-急のシンプルな構成でありながら、スミス特有の煌びやかさ、そして「吹奏楽」ならではのサウンドを、超絶技巧で魅せにかかる……。そのバンドの持つ魅力と技術を、余すことなく感じることのできる曲です。
そんな圧倒的な曲から始まるサマコンの情報はこちら↓
そして先日入団した1年生は、このサマコンが初の舞台。つまりその1曲目であるこの曲は、新体制になって初めて皆さんにお届けする曲ということになります!
重厚で華麗に、さらにフレッシュさも加わった演奏で1曲目、いや1音目から、皆さんを静大サウンドの世界へとご案内します!
書いた人:ぴょん