ハートフルコンサートVol.3(第54回定期演奏会)~The Firebird~(2021/12/12)
2021年12月12日、静岡市清水文化会館マリナート大ホールにて、ハートフルコンサートVol.3~The Firebird~を開催しました。
第一部は、華やかなトランペットとクラリネットの伴奏にチューバ、トロンボーンがメロディーを奏でて始まる、ドス作「フェスティバル・ベルズ」で幕を開けました。バーンズ作「ヨークシャ・バラード」を演奏した後、吹奏楽の父と称され、数々の名作を残したアメリカの作曲家アルフレッド・リードの生誕100周年を記念し、彼の代表作である「アルメニアン・ダンス」を演奏しました。
続く第二部はファンファーレで始まり、清水大輔作「リグ・ヴェーダ~天地創造への賛歌~」を演奏しました。紀元前12世紀に書かれたインドの聖典リグ・ヴェーダを題材とした本作品では、宇宙の創造をテーマに描かれており、丸石をこすって宇宙の塵を表現したり、ウォーターフォンや和太鼓など珍しい楽器を使用したりするなど、視覚的、聴覚的に演奏をお楽しみいただきました。
第二部最後に演奏した曲は、20世紀を代表するロシアの作曲家ストラヴィンスキーの名作、バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)です。本作は、火の鳥を追って魔王カスチェイの庭に迷い込んだ王子が、囚われの身である王女を助け、結ばれていく物語を描いています。金管楽器の壮大なファンファーレで幕を閉じるこの作品は、今年の集大成として、そして今年の当団の漢字である「燃」に相応しい一曲でした。
当日は、入場制限をしていたとはいえ満席となり、多くのお客様に来場していただき、演奏を楽しんでいただくことができました。演奏会を主催してくださった個別指導教室プラスアップの皆様をはじめ、演奏会の運営に携わってくださった皆様に感謝申し上げます。今後も静岡大学吹奏楽団をよろしくお願いします。