ハートフルコンサート(第53回定期演奏会) ~尽きせぬ思ひ~ (2020/12/13)

2020年12月13日、静岡市民文化会館さんとの共催事業の下、大ホールにて「ハートフルコンサート」を開催することができました。

第一部では、「ルイ・ブルジョアの讃美歌による変奏曲」により煌びやかに幕を開け、数々のソロにより多くのお客様を魅了させました。スパーク作曲の「陽はまた昇る」をお送りした後、当団の内外でも多くの希望があったB.スメタナ作曲の「連作交響詩「我が祖国」より モルダウ」をお届けしました。吹奏楽でありながらオーケストラに近づけるように音楽を作っていき、会場全体を優雅な川の流れの世界に引き込みました。

続いてファンファーレで第二部の最初を飾り、J.S.バッハ作曲の「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV.1004 より シャコンヌ(1988年版)」をお送りしました。トロンボーンのハーモニーによる主題から様々な姿へと変容していく様子を表現しました。

そして、今年の定期演奏会のメインである「交響曲第4番 ~尽きせぬ思ひ~」。この曲は、4年生の切実な「思ひ」の下、作曲者である長生 淳先生の委嘱をお願いして作曲されたものです。本コンサートでは、なんと「長生先生の指揮による世界初演の演奏」が実現しました。1楽章では、華やかなところから深刻で悲劇的な曲調となり、続く2楽章では1楽章の悲劇の変容に対する「嘆き」を表し、そして3楽章では悲しみを乗り越えて華やかな楽想が戻り、さらにその先への「思ひ」向かっていきました。

また、この演奏会は、NHK静岡さんから取り上げていただきました。ありがとうございました。詳しくは こちら

このような状況の中、共済事業として当団の演奏に協力してくださった静岡市民文化会館の皆様や、作曲・指揮をして下さった長生先生に感謝申し上げます。今後とも静岡大学吹奏楽団をよろしくお願いします。