【曲紹介ばいおん】The seventh night of July
みなさまこんにちは!
本日紹介いたします曲は、”THE SEVENTH NIGHT OF JULY”です。
本作品は、酒井格氏によって、1987から88年にかけて作曲されたものです。
当時酒井氏は現役の高校生であり、吹奏楽部に所属していました。そんな学生生活の中で、酒井氏が親しんだ多くの作品に本作は影響を受けて書かれたそうです。
みなさまは、七夕の伝説について、どこまで知っているでしょうか?
”織姫と彦星”の伝説として、みなさまにも馴染みが深いものなのではないでしょうか。
七夕伝説の起こりは中国の織女(しゅくじょ)牽牛(けんぎゅう)伝説と、裁縫の上達を願う乞巧奠(きこうでん)の伝説が混ざり合って作られた、といわれています。
その後、奈良時代に日本に伝わってきたとされていますが、中国でも日本でも、その土地ならではの民話や説話と混ざり合い、様々なバリエーションの伝説のストーリーがあるそうです。
他にも七夕は、韓国やベトナムなど、アジア圏の様々な国で行事・風習化されています。
中国・日本では、こと座の1等星のベガが織姫星、わし座のアルタイルが夏彦星(彦星、牽牛星)として知られていて、織姫と彦星は7月7日にだけカササギが天の川に架ける橋を渡って会うことができる、という伝説が有名であり、この”星”のイメージが強い事から、七夕伝説ときくと、どこかロマンチックなイメージを抱く方も少なくないのではないでしょうか。
さて、本作”THE SEVEN NIGHT OF JULY”は、金管楽器のファンファーレで始まり、疾走感あふれるメインテーマへと繋がっていきます。中間部では、織姫と彦星が出会うシーンが描かれており、二人の対話のような、ロマンチックなソロの掛け合いが魅力的です。
その後、壮大なフィナーレで曲は幕を閉じます。
親しみやすいメロディーも相まって、吹奏楽の定番曲としてどの世代にも愛される一曲を、ぜひお楽しみください。
書いた人:ぶー