サマーコンサート2022

7月10日に掛川市生涯学習センターで静岡大学吹奏楽団サマーコンサート2022を開催しました。

沼津で開催した東部公演に続き、今回も地元の中高生を集め、「すべて見せます!静岡大学吹奏楽団」を開催しました。70人近くの中高生が参加してくださり、一生懸命学ぶ皆さんを見て、私たちもいい刺激を受けました。

第一部最初に演奏したのは、当団の委嘱作品である「マヤの紋章~偉大なる王と生贄の儀式」です。この作品は、当団が全日本吹奏楽コンクールに3年連続出場したことを記念して八木澤教司氏によって作曲されました。

続いて、今年度吹奏楽コンクール課題曲である、鈴木英史作「ジェネシス」を演奏した後、今年度の自由曲として当団が演奏する、ヤン・ヴァンデルロースト作「いにしえの時から」をお送りしました。欧州ブラスバンド選手権の課題曲としても知られている本作品は、吹奏楽の技法を最大限に利用し、古代より現代にいたるまでの音楽の歴史を壮大なスケールで描いており、同氏の最高傑作として高い支持を受けています。

第二部では、吹奏楽の人気作である「ディスコ・キッド」や「坂本九コレクション」、ジブリ作品としてお馴染み「もののけ姫セレクション」などポップスから映画音楽まで幅広く演奏し、会場の皆様に楽しんでいただけるようなステージとなりました。

第三部は、本日出演した全団員で福島弘和作「ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶~」を演奏しました。この作品は、焼津市のマグロ漁船であった第五福竜丸がビキニ環礁でアメリカが行った核実験に巻き込まれるという悲惨な事件を描いたベン・シャーン著「ここが家だ」という絵本を題材としています。核実験への怒りや平和の希求など様々な思いが込められた本作ですが、団員の熱い演奏と共に会場の皆様に伝えることができたのではないかと思います。

普段活動している静岡市を少し離れての演奏会でしたが、たくさんの方にご来場いただき、静岡大学吹奏楽団の魅力を広めることができたのではないかと感じています。今後もより多くの方にお楽しみいただけるよう団員一同精進していきますので、応援よろしくお願いします。