【曲紹介ばいおん】定期演奏会第1部

こんにちは、企画係です。

今回は 静岡大学吹奏楽団 定期演奏会 第1部にて演奏される曲について紹介していきます。

 

 

まずは 祝典序曲です。

↑作曲者のショスタコーヴィチさん

 

元々はボリジョイ劇場管弦楽団からの委嘱によって、1947 年にロシア革命 30 周年を記念して作曲されましたが、発表はしませんでした。

その後1954 年にロシア🇷🇺のモスクワにて行われたロシア革命 37 周年記念演奏会にて改作して発表されました。

なんと作曲者であるショスタコーヴィチは本作を3日で書き上げたそうです!想像もできないくらい早いですね!

冒頭のトランペットのファンファーレは、作曲者の長女の誕生日のために作曲された、『ピアノのための7つの小品『子供のノート 』作品 69 の第7曲「誕生日」』の旋律が用いられています。

その後のクラリネットから弦楽器へと受け継がれる第1主題も『オラトリオ「森の歌」作品 81 の第5曲「スターリングラード市民は前進する」』の中から引用されています。

スターリン賛美の第1主題はやがて鳴りを潜め、代わりにホルンとチェロが叙情的な第2主題を歌います。そしてその余韻が消えると、再び冒頭のファンファーレへと戻ります。演奏会の幕開けにふさわしい、華やかな一曲です。

 

 

次の曲は 陽はまた昇る です。

 

作曲者はイギリス人🇬🇧のスパークですが、実は日本🇯🇵と深い関係があるんです。

↑作曲者のフィリップ・スパークさん

 

本作は当初『カンティレーナ』という金管バンドのための教会演奏の課題曲として作曲されました。

きっかけは2011 年の東日本大震災です。スパークは日本の友人である西田裕氏から「日本の復興支援ために曲を書いてほしい」と依頼され、吹奏楽版に編曲しすぐに発表しました。

曲名は日本が「日出づる国」という雅称を持つことに由来しています。静かな曲調の中が被災地への鎮魂歌を表現しています。

 

最後は

バレエ音楽「ダフニスとクロエ」

です。

 

1912年にロシア🇷🇺のバレエ団 バレエ・リュスによって初演されました。

古代ギリシアのロンゴスによる、山羊飼いの少年ダフニスと羊飼いの少女クロエの恋物語💖を題材にしています。

作曲者のラヴェルは、なんと終幕の「全員の踊り」に1年もの歳月を費やしました。

↑作曲者のモーリス・ラヴェルさん

今回は小野寺 真先生に静岡大学吹奏楽団のために吹奏楽版として編曲していただきました。

サマーコンサートでも演奏しましたが、今回は新たに『パントマイム』を加えてフルバージョンで演奏します!

 

このほかに第二部の曲紹介ばいおんも公開しております。ぜひご覧ください!

日時 2025年12月14日(日)

時間 開場 15:15 開演  16:00

場所 三島市民文化会館 ゆうゆうホール