【曲紹介ばいおん】交響曲第二番 Symphony No.2
皆様こんにちは、こんばんは、おはようございます。企画係です。
曲紹介ばいおんのお時間ですよ。
今日ご紹介するのはこちら!
Symphony No.2 / Jun Nagao
というわけで、長生淳作曲「交響曲第二番」です。
この曲は2017年、東京都豊島区を拠点に活動されているミュゼ・ダール吹奏楽団さんの第20回定期演奏会のための委嘱作品として、作曲家の長生淳先生によって作曲されました。
“Musee d`Art”(芸術の殿堂)、なんとも素敵なお名前ですね。毎年のように国内外の作曲家に作曲を委嘱し、吹奏楽作品のレパートリーの発展に大きく貢献されている団体であり、コンクールでは激戦区である東京都支部大会で三年連続金賞を受賞されているかなりの実力派バンドでもあります。長生先生や中橋愛生、フィリップ・スパークなどの人気作曲家に加え、先日行われた第22回定期演奏会では日本で初めてスペインの作曲家フェルレル・フェルラン氏に新曲を依頼するなど、精力的な演奏活動を行っておられます。うらやましいです。
(以上早口)
まあオタクじみた初演団体の紹介はこのへんにして曲の紹介に参ります。
コンクールのプログラムなどで頻繁に目にする「長生淳」というお名前。
この方の作品の魅力はなんといっても、緻密で複雑なハーモニー設計やオーケストレーションが織りなす独特な響きにあると言えます。(当団音楽監督の三田村先生はこれを「滲み-NIJIMI-」という言葉で説明されます。耳にタコが出来るくらい聞いた。)
長生先生の曲にSUWOが初めて挑戦したのは前回の定期演奏会でした。とある団員が猛プッシュした「久堅の幹」という曲が(奇跡的に)選ばれ演奏させていただいたのですが、これがなかなかに手応えアリ!となりまして。
(ちなみにその演奏を収録したCDがこちらです)
そしてそして、三田村先生が指導してらっしゃる埼玉県の女子高の昨年のコンクール自由曲が、同じく長生先生の「交響曲第二番」だったということで、
「じゃあうちもやってみっか!!」
とバシッと決まったワケです。言うまでもないですが、当団の今年の自由曲であります。
そして肝心の曲の中身ですが…
ムズい。
連符やハイトーンなど技術的な難易度ももちろん高いのですが、複数のパートが吹いているフレーズが楽器によって唐突に途切れていたり、アーティキュレーションの位置やダイナミクスがまちまちだったりと、単体のパートでは理解出来ないような記譜がたくさんあります。そういう箇所が出てくるたびにフルスコアを開いて「ここはファゴットとパッケージになってんだな」だの、「この後はコントラバスに引き継いでんのか」だの、気の遠くなるようなアナリーゼをかんかんがくがくうんぬんかんぬんあーだこーだと繰り返します。
道のりは遠い…。
しかしただ難しいだけではなく、起承転結のはっきりした構成で、特に後半の超絶☆エモいメロディはみんな大好きで、毎回涙がちょちょ切れそうになりながら吹いてます。過言かもしれない。
この部分だけでもお客さんはお腹いっぱい胸いっぱいです。(たぶん)
ね?読んでて聴きたくなってきたでしょう?
この流れで大体予想は出来ると思いますが
聴けるんです!!
来週23日、まだまだチケットは販売中です。
本番に向けてもっとこの曲と仲良しになれるよう一同一意専心して努めてまいります。
多くのお客様のご来場を心よりお待ちしております。
かいたひと : とある団員N